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西内 満美子; 土田 昇
no journal, ,
新しいがんの治療方法として、「切らずに治す」粒子線治療が注目されている。粒子線治療では、手術などの外科的な治療は必要なく、痛みなどの副作用が小さいという特徴があるが、装置が大きく、莫大な費用が必要になるという問題点があり、日本で粒子線治療を受けることができる施設は6か所しかない。原子力機構では、強いレーザーを利用して粒子線治療装置の小型化と低価格化の実現を目指した研究を行っている。
小浦 寛之
no journal, ,
地球には金,銀,銅,ウランといったさまざまな物資が存在しているが、これらはなぜ存在するのだろうか。そのかぎは宇宙における星の進化にある。宇宙では138億年前からさまざまな過程を経て、陽子,中性子を材料としてさまざまな元素が作られてきた。いわゆる宇宙の錬金術である。そしてその合成には原子核の性質が大きくかかわっている。サイエンスカフェでは高校生以上の一般の方々を対象にして宇宙で元素が作り出される歴史を幾つかの動画を交えながら紹介する。今回の試みとして視覚的に原子核の概観を理解してもらうため、市販のブロックで作成した3次元核図表(56cm
96cm)の質量値版及び半減期版の2体を持ち込み、これらを用いて星の元素合成の進み方や超重元素の人工合成、そして福島で問題になっているセシウム-134, 137の長寿命性といった事例についてブロックで実感し、原子核の概観を親しみながら理解してもらう。
永井 泰樹
no journal, ,
半減期が2-3日の放射性同位元素(RI)を医薬品に標識した放射性医薬品は、核医学の診断及び治療で重要な貢献をしている。これらRIはこれまで主には原子炉で製造されてきた。しかし、原子炉の高経年化により、原子炉以外の方法によるRIの製造法開発が世界中で行われている。我々は、これまで主には基礎科学研究に利用してきた加速器で得られる高速中性子が高品質のRIを生成する能力を持っていることを発見した。そこで我々が現在行っているこの新しい方法によるRI製造研究について講演し、基礎科学の大切さについて市民の方にアピールする。
小浦 寛之
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地球には金,銀,鉄,ウランといった様々な物資が存在しているが、これらはなぜ存在するのだろうか。そのかぎは宇宙における星の進化にある。宇宙では138億年から様々な過程を経て、陽子・中性子を材料として様々な元素が作られてきた。いわゆる宇宙の錬金術である。そしてその合成には原子核の性質が大きく関わっている。今回のサイエンスカフェでは宇宙で元素が作り出される歴史をいくつかの動画を交えながら紹介する。そして視覚的に原子核の外観を理解してもらうため、市販のブロックで作製した3次元核図表の質量値版、半減期版、および太陽系における同位体の存在比版を持ち込む。これらを用いて星の元素合成の進み方をおよびそれに伴う物質の成り立ちのしくみを紹介する。